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現代エレベータ事情を観る

2015/04/20

第906号 「週刊ビル経営」
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★★★★
現代エレベータ事情を観る

緊急地震速報でエレベータ内の閉じ込めを防ぐ

 当社が独自開発した「EQ-ReporterⅡ」システムは気象庁が発信した緊急地震速速報より、瞬時にそのビルの予測震度と揺れの到達予測時間を計算し、各種ビル設備と連動し、危機回避の対処を自動的に行うアルゴリズムが搭載されています。また、オリジナルの地震計を内蔵しており、気象庁の緊急地震速報では間に合わないかもしれないとされる直下型地震の事前感知の有効性も期待できるものとなっています。その代表的な一つに予測震度が設定震度以上になった時、瞬時にエレベータを最寄階に停止・開扉させることで閉じこめの防止が可能。大型地震の発生時には、エレベータ内に閉じ込められる事態は十分に考えられます。保守員も人数が限られており、復旧作業は数日かかる可能性が高いです。ですが、この閉じ込め防止システムはビルが揺れる前の平常時に停止信号を送りエレベータを停止させるため、エレベータに標準装備されている地震計と相まってなお一層の閉じ込めを回避し、利用者の安全を確保します。また「EQ-ReporterⅡ」は「他拠点予測サービス」が付加利用できます。緊急地震速報サーバーで登録した事業所別の予測状況がパソコンに強制一覧表示され現地画像も確認できます。予測震度が大きい順に表示され、対応の優先順位が即座に確認が可能となっています。他拠点予測サービスは、特に多くの事業所を抱えるオーナー様や管理事業者様にとってお役に立てると自負しております。地震が起きた際、多くの建物を管理する方にとって被害の大きい場所から優先的に手を打つ上の情報源になりえるからです。エレベータ内の様子を映像確認できる為、現に閉じ込めが起きた場合でも速やかに救助の手配ができます。同システムは国内で事業展開する全てのメーカーのエレベータに導入が可能です。おかげさまでシステム導入実績も300棟を超え、今後更なる普及を目指します。

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