2002/01/08
日本経済新聞 ベンチャー欄
情報システムサービスのシーファイブドットコム(東京、鈴木利幸社長、03-3538-5205)は新築マンションに、光ファイバーによる毎秒百メガ(メガは百万)ビットの高速通信サービスを最安値水準の月額二千2百円で提供する。第一弾として、マンション分譲のダイナシティが今春完成を目指して建設中の「デュオ・スカーラ笹塚」(東京・渋谷)から標準装備する。 デュオ・スカーラ笹塚は主に単身者や夫婦二人用で、総戸数は三十二。全世帯に家族分を含めた電子メールアドレスを配布、ホームページの作成やヘルプデスクサービスも提供する。 ダイナシティは東京都心部で、二十~三十歳代に絞ったマンションに特化して販売している。ブロードバンド(高速大容量)通信インフラの競争力を向上するため、シーファイブと組み新築物件に全て百メガビットの光回線を標準装備する。シーファイブは他のマンション分譲会社とも提携し、首都圏で同様の低価格サービスを展開する。 シーファイブは月額二千九百八十円でマンションに光回線を提供してきた。日本テレコムグループのJENS(東京・千代田)から期間回線を低価格で借りたため、価格を一段と下げた。中継地点からマンションまでの「ラストワンマイル」部分はNTT東日本などの光回線を借りる。 新築マンション向け光高速通信サービスでは、情報通信システムのキンデン(京都市)が月額二千三百円で開始。有線ブロードネットワークスも二十戸以上の一括加入を条件に同二千五百円で提供する。シーファイブがさらに安い価格を設定したことで、価格競争が激しくなりそうだ。
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